施工時のご注意(無垢フローリングの施工方法)



無垢フローリング施工時のご注意


天然木の無垢フローリングは生きて呼吸していますので、設計構造・設置場所(環境)・施工方法によっては、膨張・収縮により、暴れ・反り・突き上げ等がひどく起こる恐れがありますので、下記の注意点を必ず守って適切な施工で素材の良さと特性を十分活かし御使用下さい。なお、開梱後、施工後の苦情・返品・交換には応じられませんのでご注意下さい。また、極端な色柄の違い、塗装の違い、段差、傷などがありましたら、必ず施工前にお申し出下さい。

1.開梱
無垢フローリングを施工する現場に持ち込み、開梱した状態で2~3日間(理想7日間)ほど放置し、必ずその現場になじませてから施工して下さい。無垢の材料は生きて呼吸していますので、自然に現場の湿度に適合させる必要があります。また、天然木ですので同じ色柄や木目のものはありません。施工前に仮並べを行い、色柄のバランスをとって施工します。

2.換気口の有無
床下の換気が十分でない場合は施工後に、暴れ・反り・突き上げ・床鳴り等が発生する恐れがありますので、換気口を十分に設けて下さい。
*)建築基準法施工令:外壁の床下部に、壁長さ5m以下毎に、300cm2以上の換気口設置

3.乾燥下地材
下地に使用する大引き、根太、捨て貼り合板などは全て乾燥材(含水率15%程度)を使用して下さい。水漏れしたものを使うとフローリングの膨張、反り、突き上げの原因になります。大引きは90mm角以上、根太は45mm角以上を使用し、根太のピッチは300mm程度にして下さい。(下図参照)

4.捨て貼りの使用
必ず、12mm以上の耐水性合板を根太の上に捨て貼りし、また合板と合板の間は2mm~3mmあけて施工して下さい。(下図参照)

5.多湿気の場所には要防水
特に湿気が多い場所では、根太と捨て貼りの間に防水シートを貼り、捨て貼り合板やフローリングに湿気をもたせない様にして下さい。(下図参照)



6.釘・接着剤
必ず釘・接着剤を併用して下さい。釘は、U字ステイプル(コンプレッサー型のフロア釘打機等による)などが良いでしょう。接着剤は根太用接着剤を使用して下さい。(木工用ボンドは使用しないで下さい)

7.納まり
フローリングと壁の間は、膨張を考慮して3~5mm程度とり、ドアー掃き出し・敷居の納めは必ず隙間をとり、コーキング処理をして下さい。
また、フローリング同士の間は、強くたたき込みすぎると膨張時の暴れ・反り・突き上げの原因となりますので、間隔を考慮して貼って下さい。(下図参照)