ポトン カンビン(犠牲祭)

 去った12月20日はイスラム教徒の大事な祭事の犠牲祭の日であった。ある者はメッカに出かけ、聖地でのお祈りを捧げ、大多数のイスラム教徒のインドネシア人はモスクでお祈りを捧げる、神に帰依する日です。

イスラムの故事に由来して毎年、羊、山羊、牛、ラクダなどの家畜がこの日に犠牲になります。犠牲にした家畜を神に捧げる事に意味があるのではなく、神への忠誠心を思い起こし、自分の欲望を犠牲にして神に帰依すると言う意味があるそうです。犠牲にされる家畜は1日、2日でも自分の家で愛情をもって世話をしなければなりません。そして自分たちの手で首を切り、解体し、調理し、食べます。

我々の様に家畜を犠牲にすることは可哀想とは言いません、“食べられるために生まれた家畜は食べてやらねば可哀想”といいます。犠牲にした家畜の3分の一は自分たち家族で、3分の一は親類友人へ、そして3分の一は犠牲にする家畜の買えない貧しい人々に分け与え、大事に食べます。

その12月20日の数日前からあちらこちらで山羊や牛が繋がれ、売られています。これらの山羊や牛はこの犠牲祭の日に捧げられるために繋がれているのです。インドネシアでは犠牲になる家畜の大多数は山羊(カンビン)で 俗に犠牲祭の日をポトンカンビン(ヤギを切る)と呼び皆で肉の食べられる日として楽しみにしている日の様です。

もちろん仕事は休みです。


町の中で繋がれた山羊達

飛行場の近くで売られている山羊