花梨(プラドウ、パダック)とナーラ(リングア)の違いについて

ナーラ(リングア)はフイリピンではナーラと呼ばれてひと昔前はだいぶ入荷したが、今はほとんど入荷しない。現在は、インドネシアからの入荷が主だと思われる。インドネシアではリングアと呼ばれる。
日本では、ナーラと呼ばれることも多いマメ科のPterocarpus 属のindicusの樹種である。たまに花梨と呼ぶこともあるが、現在では花梨と呼ばれるものはタイやラオス、カンボジア、ベトナムあたりから入荷する現地名のプラドウ(パダック)を指し区別される。

花梨はマメ科のPterocarpus属のmacrocarpusの樹種であり、材の密度や重さに若干の違いが見られる。ナーラ(リングア)と花梨(プラドウ)の違いは専門でないと区別がつきにくく、現在はタイ、ラオス、カンボジアを中心に産出されるMacrocarousの樹種は本花梨とよばれることが多い。

この両者の色あいは赤褐色と黄色が特徴であり、特に市場では赤が好まれ上品な濃い赤色を示すので中国では宮廷のドア等にも使用されてきた。市場では実際、マガイものも非常に多く、ねしあ花梨などと称して別の材であったりすることも多い。それもその花梨という材の人気の高さゆえであろう。

花梨は唐木と呼称されるなかでも人気の高い商品であり、床材以外にも昔から、室内の建具、框、床柱、ドア、装飾品など、また船の材料などかなり利用範囲は広く高級材のひとつであることは間違いない。
弊社では商品本花梨、集成タイプ(在庫あり)やユニ塗装、一枚(長尺)もの、乱尺タイプと入荷予定あり、お問い合わせください!



メコン川を使って花梨材を運ぶ現地の人々


メコン川沿いに運ばれてきた花梨製材品


メコン川沿いの製材品一時集積場


レストラン施工例